嘔気(おうき)の看護|原因と治療における看護問題と看護計画
「嘔気」の読み方は、おうきと呼びます。嘔気は、悪心(おしん)ともいい、心窩部や前胸部のムカムカとした不快感で、嘔吐の前駆症状でもあります。嘔気は消化器疾患だけでなく、様々な原因によって起こることがあります。今回は、臨床でよく遭遇するのに実は理解していない、嘔気の原因・メカニズムと、嘔気のある患者への看護を考えます。 1、嘔気(おうき)とは...
View Article肺炎の看護|間質性肺炎の症状と看護アセスメント、治療における観察項目
肺炎には細菌やウイルス感染による肺炎や、誤嚥性肺炎、間質性肺炎、マイコプラズマ肺炎などいくつか種類があり、それぞれ肺に炎症を起こす疾患ではありますが、発生機序が異なり、治療や症状も異なってきます。肺炎の種類によって看護ケアも異なるのでしっかりと理解しておく必要があるでしょう。ここでは、主に間質性肺炎についてとその看護についてご紹介します。 1、肺炎の概要...
View Article低位前方切除術の看護|術後合併症や看護観察、看護計画
低位前方切除術とは、直腸がんを直腸ごと切除して、残った直腸と結腸をつなぎ合わせる手術のことです。肛門を温存できるというメリットはありますが、術後合併症のリスクが高いため、看護師は合併症を考慮しながら、看護をするようにしましょう。 1、低位前方切除術とは 低位前方切除術とは、直腸がんの術式の1つで、直腸のがんを切除して、肛門を温存できる手術法になります。...
View Article悪性リンパ腫の看護|症状や治療、看護過程、看護計画、観察項目やケア
悪性リンパ腫はリンパ球ががん化して、無制限に増殖していく病気です。悪性リンパ腫は化学療法や放射線療法で治療を行いますので、看護師はその副作用のケアを行っていかなければいけません。 悪性リンパ腫の基礎知識や症状、看護過程、看護計画、観察やケアのポイントをまとめました。今後、悪性リンパ腫の患者の看護をする時の参考にしてください。 1、悪性リンパ腫とは...
View Article白血病の看護|症状と看護過程における問題、看護計画とケアについて
白血病は小児から高齢者まで発生する血液の「がん」です。小児から青年層における白血病は最も頻度の高いがんで、男性の発症率の方が高い傾向にあります。これは、骨髄性白血病が喫煙と関連があるためです。白血病の発症により全身的に現れる初期症状の観察や、治療による副作用における苦痛や不安などの軽減が図れるよう看護ケアを行っていく必要があります。 1、白血病とは...
View Article倦怠感の看護計画|倦怠感を引き起こす原因と看護問題とケア
ストレス過多の現代人にとって、疲労感・倦怠感を避けることはなかなか難しく、慢性疲労に悩んでいる現代人の割合は40パーセントに上るとも言われています。しかし、たかが倦怠感といって見逃していると、背景にはうつ病、糖尿病、肝炎など重大な疾患が隠れていることもありますので、原因疾患を突き止めることが重要です。 1、倦怠感とは...
View Article高血圧(HT)の看護|症状の観察項目とアセスメント、看護問題、看護計画
日本で男女ともに通院者数も最も高い原因疾病である高血圧症。高血圧は、腎血管性、内分泌性など原因が明らかな二次性高血圧と、それ以外の本態性高血圧症に分けられ、一般に40歳以上では80~90%が本態性高血圧症と言われています。高血圧症を合併している患者に出会うことは良くあること。ここでしっかり高血圧症の観察ポイントを押さえて、日ごろのケアの質をアップさせましょう。 1、高血圧(HT)とは...
View Articleネフローゼ症候群の看護計画|原因と症状、治療の看護過程と看護問題
ネフローゼ症候群とは、高度なタンパク尿と浮腫がみられる状態です。臨床症状から付けられた名称であり、病名ではありません。ネフローゼ症候群の病態と、求められる看護について考えます。 1、ネフローゼ症候群とは...
View Article筋ジストロフィーの看護計画|症状や看護問題、看護ポイント、看護研究
筋ジストロフィーとは筋肉が変性して壊死していくことで、筋力低下が起こる遺伝性の疾患です。筋ジストロフィーを発症すると、ADLが少しずつ低下していくため、看護師は患者のニーズを把握して、適切なケアを行っていく必要があります。 筋ジストロフィーの基礎知識や症状、看護問題、看護計画、看護のポイント、看護研究をまとめました。 1、筋ジストロフィーとは...
View Article関節可動域(ROM)の看護|測定法・テスト、ROM訓練や看護のポイント
関節可動域(ROM)とはどのくらい関節が動くのかを角度で示すものです。看護師は患者の関節可動域がどのくらいかを正しく測定し、正しくROM訓練を行うことで、リハビリや廃用症候群予防につなげることができます。 関節可動域(ROM)の基礎知識や測定法・テスト方法、ROM訓練や看護のポイントをまとめました。整形外科の看護師も、それ以外の診療科の看護師もぜひ参考にしてください。...
View Article新生児の看護|看護過程や看護問題、観察項目、看護目標、看護計画
出生直後の新生児は、体温や呼吸、循環が不安定な状態ですから、看護師は異常の早期発見に重点を置きながら、新生児の看護をしていく必要があります。 新生児の基礎知識や看護過程、看護問題、観察ポイント、看護目標・看護計画をまとめました。新生児のケアをするときの参考にしてください。 1、新生児とは 新生児とは、生後28日未満の子どものことです。生後28日以降になると、乳児と呼ばれるようになります。...
View Article神経因性膀胱の看護|原因と症状、看護目標、観察項目、看護計画
神経因性膀胱は泌尿器科の疾患ですが、排尿機能障害に関わる疾患の総称として表現されています。排尿機能障害は、原因や症状によってたくさん存在し、看護ケアも症状や障害の程度、ADLによっても変わってきます。神経因性膀胱の原因や症状について詳しくご紹介しますので、看護ケアにぜひ役立ててください。 1、神経因性膀胱とは...
View Article川崎病の看護計画|原因と症状、看護過程、アセスメント、看護問題
川崎病は乳児および小児に発生する血管炎の疾患で、学生時代の小児科実習で受け持った人も多いことでしょう。特徴は、高熱や苺舌だけではなく、合併症である冠動脈瘤と血栓の形成にあります。わが子が川崎病と診断された保護者は、合併症や予後に対する不安を抱えています。川崎病の病態を振り返り、患児と児を支える家族(主に母親)に対する看護計画を立案します。 1、川崎病とは...
View Article肝硬変の看護計画|原因、症状、観察項目から見る看護過程、看護問題
肝臓は体の中で最も大きな臓器で、代謝・解毒・胆汁の生成や分泌などの機能を持ちます。予備能力に優れているため、肝機能が半分以下に落ちないと症状が認められません。このため、症状が出てきた頃にはかなり進行しています。「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓、 症状や原因を踏まえた看護をしていく必要があります。 1、肝硬変とは...
View Article心筋梗塞の看護計画|看護過程、診断、看護問題、看護目標、観察項目
冠動脈が閉塞し、心筋組織が壊死に陥る心筋梗塞。閉塞する場所が悪かったり、治療が遅れると、治療後も重症心不全を起こす危険性の高い疾患です。診断と初期治療を並行して行い、心筋のダメージを抑えるため早期に再灌流治療を行います。緊急性が高いため、もし目の前で胸部症状を訴える患者がいたらただちに動けるよう、ここでしっかり学習しましょう。 1、心筋梗塞とは...
View Article多発性骨髄腫の看護|症状と治療、看護目標、看護計画とケアのポイント
血液の中には、酸素を運搬する赤血球、免疫をつかさどる白血球やリンパ球、止血に関与する血小板などの血液細胞があります。 血液細胞は造血幹細胞から分化し、それぞれの役割を持つ細胞へと成熟していきます。その中に、リンパ球から分化・成熟した「形質細胞」があり、形質細胞には免疫グロブリンという蛋白を生成し、体内に侵入した異物を攻撃する役割を担っています。...
View Article低出生体重児の看護|原因やリスクと看護問題、看護目標、看護計画
赤ちゃんが生まれてくる喜びは計り知れないものです。しかし、生まれてきた赤ちゃんが小さかったり、予定より早く生まれた場合、またすぐに保育器に入らなければいけない状態であった場合、お父さん、お母さんは大きな不安を抱えることになります。 ここでは、低出生体重児について説明していきます。その原因や特徴について理解を深め、実際のケアに生かしていけるよう、学習をしていきましょう。 1、低出生体重児とは...
View Article多系統萎縮症の看護|症状や治療・リハビリ、看護計画、看護ポイント
多系統萎縮症とは脊髄小脳変性症の1つで、小脳失調症やパーキンソン症状、自律神経障害などの症状が現れ、発症すると徐々にADLが低下していく病気です。多系統萎縮症の基礎知識や症状、治療・リハビリについて、看護計画、看護のポイントをまとめました。多系統萎縮症の患者の看護をする時の参考にしてください。 1、多系統萎縮症とは...
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