モニター管理
モニター管理は、何らかの理由で患者の全身管理が必要な場合に行います。
看護師は、モニターからの情報をもとに患者の状態変化にいち早く気づかなくてはなりません。
<モニターに表示されるもの>
・心拍数
・心電図波形 ・血圧 ・酸素飽和度(SpO₂) ・呼吸数 ・呼吸曲線 |
これらを経時的にチェックすると同時に、異常値や重要な変化を示した場合には医師へ報告し、必要な処置を行います。
モニターでの看護・見方
モニターのどこを見てどのように判断したらよいかわからない方は、下のポイントを元に観察してみましょう。
<モニター装着中患者の観察ポイント>
○モニター画面の見方
心拍数 | →徐脈・頻拍の有無 |
心電図波形
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→波形変化の有無、致死的な不整脈の有無
(特にP波・QRS波の形、QRS間隔、QRS幅、ST上昇・下降、 基線、に注目) |
呼吸曲線
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→呼吸パターンの異常の有無(チェーンストークス・クスマ
ウル・頻呼吸等) |
血圧・SpO₂・呼吸数 | →正常値内にあるか、前回確認時からの変化 |
○患者の観察ポイント
・患者の顔色・表情の変化
・呼吸状態 ・モニターの表示されている状態と患者の状態が合っているか ・電極のはずれ、リード線やプローブによる皮膚損傷はないか |
モニター管理の目的は、表示されている情報を看護に活かすことです。得られた情報と病態生理を結び付けて、モニターを有効に活用して全身管理に努めましょう。