ICUで働くナースであるSonja MitrevskaさんがWeb記事で語った、他人が知らない「ナースのガチなホンネ」が、世界中のナースの間で話題になっています。これを読んだら、ナースは共感でき、その他の人たちは、ナースを見る目が変わるかもしれません。
1. 仕事の大変さは誰も理解してくれない
多くの人は、ナースの仕事の範囲について知らないでしょう。普通の人は、「難しい仕事だ」ということしか分からないのです(でも、人々は、私たちがどれだけむくんで重い脚や背中の痛みそして心の痛みと戦っているということは知ることはないでしょう)。
ある人は、「ナースになりたいけど、勤まる気がしない」といいます。私たちは、「厳しい仕事だけど、やりがいはあるよ」と、「私たちが毎日直面している厳しい状況に、ほとんどの人は耐えられないだろうな~」と思いながら答えています。ある人は、「本当に週3シフトだけなの?毎年、残業したり、ボーナスはないの?」と尋ねます。現実は、もっとたいへんです。
2. 患者さんの病気が治っても、存在に気付かれない
もし患者さんの体に、本当に何かありえない、奇跡のようなことが起こったら、「奇跡だ!」と患者さんの家族は言うだろうし、「近代医学の力だ!」と外科医は言うでしょう。
奇跡ではなく、その裏には、ナースのとても献身的な世話もあるのです。私たちナースは、「ナースは、より多くの命を救いたい」と思っているのです。
3. 口が悪い
看護の仕事は、しばしば地味なものと思われがちでが、ナースは悲しい秘密があります。それは、私たちの「口」です。ナースのブラックユーモアや、皮肉な感性、不機嫌で生意気な口です。ナースのいじわるで、お下劣です。ナースは人々がえがいた絵のように完璧ではありません。むしろ、遠くかけ離れた存在です。
4. 毎日イライラしている
私は、同僚がお互いにイライラして、でもすぐにジョークで笑い飛ばせるような職業は、ほとんどないと思います。私たちナースがやっていることは、人間の健康にとってのネイビー・シールズのような仕事なのです。非常に緊張するストレスフルな環境でナースは仕事をしています。
5. 世間のナースの固定観念はデタラメすぎる
ナースが行っているのは、いつも、「愛の労働」です。でも、ナースは、命を救う、空飛ぶ天使じゃありません。歴史の教科書のような、白いキャップと、ピカピカに磨かれた靴の天使じゃありません。黒い網タイツでいけないランデブーをする人間でもありません。ナースはこれまで美化され、フェティシズムの対象となり、他の職業と違う土台におかれてきました。「ナースが何者であるか」は、いつも、「私たちナースじゃないもの」の情報の羅列で定義づけされているのです。
6. お酒飲み過ぎ、たばこ吸い過ぎ
ナースは、人間です。失敗もします。喧嘩もします。感情的にもなるし、ならないといけないのです。だって、毎日、現場の編成と、病気と、生死の分かれ目と、同僚と、家族と、そして自分自身と戦っているから。
私たちナースは、人間です。完璧ではありません。お酒も飲みすぎます。タバコも吸いすぎます。夜ご飯にキャンディーバーだけということだってあります。殴りたくても殴れる人がいないから、ごみいっぱいの袋を殴ったりもします。
7. ちょっとノイローゼになりがち
こんな精神状態は、もはやクレイジーすれすれです。ナースはほぼノイローゼぎりぎりで、ちょっとA型っぽい行動をします。
8. それでもやっぱり、仕事が好き
私は、ふつうの、9時~5時定時の会社生活をいつのまにか捨てていました。それに気づかないふりをしようとしたけれども、それと戦おうともしたけれども、ナースという仕事は私の中に深く根付いていました。
今はどうでしょうか。私は、絶対に、以前のようには思わないでしょう。私はクレイジーすれすれだし、完全にノイローゼです。
私たちナースの欠点について、謝りたいと思います。もっと同情にみちあふれて、寛容な人間になりたいと思っています。でも、ナースになったことには、何も謝ることはないと思っています。
でも全部ひっくるめて、私は、ナースなのです。ごめんなさいね。
reference:HUFFINGTONPOST