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【調査結果】医療介護の転職サイト「ジョブデポ」、2019年10月~3月の求人傾向

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with Career株式会社が運営する医療・介護・保育業界に特化した転職サイト「ジョブデポ」は、2019年10~12月期の医療・介護・保育の11職種の求人数を調査しました。

 

【調査結果概要】

職種別にみると、求人数から介護士と保育士の人材不足が深刻であることがわかります。介護職と保育士の求人はどの地方でも多く、全国的に慢性的な人材不足となっています。また、薬剤師や医師の人材不足も深刻となっています。

 

看護師 薬剤師 医師 臨床工学技士 臨床検査技師 診療放射線技師
地方別 北海道・東北 1,264件 1,681件 1,058件 198件 805件 88件
関東 2,220件 5,124件 3,221件 369件 1,638件 162件
中部・北陸 626件 1,741件 298件 163件 440件 51件
東海 1,276件 2,228件 1,057件 315件 647件 84件
近畿 1,717件 3,818件 2,533件 406件 1,177件 121件
中国 991件 1,635件 729件 142件 349件 53件
四国 600件 1,164件 401件 79件 257件 43件
九州・沖縄 1,811件 3,334件 1,630件 440件 958件 87件
求人数合計 10,505件 20,725件 10,927件 2,112件 6,271件 686件

 

理学療法士 作業療法士 言語聴覚士 介護職 保育士
地方別 北海道・東北 1,528件 1,530件 381件 12,621件 7,126件
関東 3,146件 2,444件 816件 28,564件 23,555件
中部・北陸 937件 793件 229件 8,059件 3,425件
東海 2,045件 1,712件 393件 12,468件 4,887件
近畿 2,891件 2,332件 647件 19,179件 9,754件
中国 1,437件 1,318件 351件 9,830件 4,456件
四国 871件 786件 168件 5,404件 2,073件
九州・沖縄 2,508件 2,145件 480件 15,807件 11,141件
求人数合計 15,363件 13,060件 3,465件 111,932件 66,417件

 

【解説】

■介護職・保育士

介護職の求人数は111,932件、保育士の求人数は66,417件であることから、この2職種の人材不足はは深刻であることは間違いありません。介護職も保育士も長年処遇改善が叫ばれている職業ですが、まだ大幅な改善はみられていないのが実情であり、離職率が高いことがこの求人数に現れています。

 

ただ、求人数が多いということは、それだけ求職者にとっては有利な状況であるということですから、妥協せずに希望に合った転職ができる可能性が高いでしょう。

 

■薬剤師・医師

そして、薬剤師、医師、理学療法士、作業療法士の人材不足も深刻です。一般的には看護師不足が深刻だと言われていますが、看護職の有資格者は約1,660,000人、求人数は約10,000件となっています。

 

それに対し、薬剤師の有資格者は約300,000人で求人数は約21,000件、医師の有資格者は約320,000人で求人数は約11,000件です。

 

有資格者と求人数の割合で考えると、看護師に比べて薬剤師や医師は人材不足であり、需要が非常に高いことが分かります。

 

薬剤師と医師はどちらも求人数が多いですが、この2つの職種には大きな違いがあります。それは求人の多い地域です。薬剤師は大都市・地方問わず、全国的にまんべんなく求人があるのに対し、医師は東京や大阪、名古屋などの大都市圏に求人が集中しています。

 

このことから、需要と供給を考えると、薬剤師は都市部よりも地方の方がより条件の良い求人が多く、医師は地方よりも都市部の方がより条件の良い求人が多いと言えます。

 

■看護師

看護師不足は深刻と言われていますが、看護師の有資格者1,660,000人、求人数は約10,000件という数字を見る限り、ほかの医療・介護・保育の職種に比べると、2019年10~12月期では人材不足はそこまで深刻とは言えないかもしれません。

 

地方別の求人分布を見ると、全国各地まんべんなく求人がありますので、全国どこでも転職に困ることはないでしょう。

 

ただ、2025年問題が近づいていて、高齢者の増加に伴い、看護師の需要が高まることは間違いありませんから、これから看護師求人が増えていくことは間違いないと思われます。

 

■コ・メディカル

コ・メディカルである理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師の中でも、人材不足が深刻な職種は理学療法士と作業療法士です。

 

理学療法士の有資格者は約150,000人で求人数は約15,000件、作業療法士の有資格者は約85,000人で求人数は約13,000人ですので、医師や薬剤師よりも人材不足が深刻です。

 

これは高齢者の増加に伴い、理学療法士や作業療法士は病院などの医療機関だけでなく、介護施設でのニーズが増えてきているためと考えられます。

 

地方別の求人分布をみると、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、臨床検査技師、診療放射線技師のコ・メディカルの6職種は、都市部・地方問わずにまんべんなく分布していますので、転職において「都市部が有利」、「地方が有利」ということはありません。


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