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デイサービスでの看護師の仕事|詳しい仕事内容と働き方として選ばれる3つの理由

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デイサービス看護師

デイサービスは老人看護の分野ではありますが、看護師にとってはどのような仕事内容で、どのような役割があるのでしょうか。デイサービスで働く看護師の仕事内容と、デイサービスの看護として働くことを選んだ理由をまとめました。

 

1、デイサービスの看護師の役割とは

デイサービスでは、毎日、在宅で生活する高齢者が入浴や食事、レクリエーションを目的に利用するサービスです。在宅で生活をしている方が対象なので、食事や排泄などの日常生活での援助はほとんど必要ないことが多いですが、車椅子での生活や、在宅での生活が困難な状況でも在宅で生活されている方もいることがあり、日常生活の援助を行うこともあります。デイサービスは、介護福祉士やヘルパーが主となって介護援助を行いますが、看護師としては、デイサービスの利用者が安全に、安楽にサービスを受けられるように、バイタルサインのチェックや、異常の早期発見、健康管理などを行う重要な役割があります。また、介護職員や利用者家族から、看護師として援助方法の相談を受けることもあり、医療者からの目線での役割が看護師には求められるのです。

 

ウェルシア介護サービス

引用:ウェルシア介護サービス株式会社

 

2、デイサービスの看護師の仕事内容・業務内容

デイサービスの看護師の主な仕事は、利用者の健康管理、バイタルサインのチェック、異常の早期発見です。朝、デイサービスを訪れた利用者を順にバイタルサインのチェックを行いながら、異常の有無や健康チェックを行います。デイサービスと似たものにはデイケアというものがありますが、デイケアは主に通所リハビリテーションのことを指します。デイサービスは、日帰りでの食事、入浴、レクリエーションを行いますが、主に介護福祉士やヘルパーがその役割を担っているので、看護師は、その中での服薬管理などの管理を目的に業務を行います。デイサービスは、利用者が10人以下の小規模なものから、25人以上の大規模なものまでサービスや施設の大きさによって利用者も異なります。デイサービスは文字どおり1日または半日のサービスなので、その日その日の関わりになりますが、利用者の数が多くなるとその分、バイタルサインのチェックや記録などが多くなります。特に、サービスが始まる朝は、利用者を次々と健康チェックをしなければならないので忙しい時間になります。しかし、その時間が終わると、サービスは介護職員が主に行うので、看護師は服薬管理や異常がないかというチェック程度になります。デイサービスでの看護師の仕事は、朝の健康チェックが一番忙しく、その後は記録や服薬管理のような業務なので、病院などで働く看護師の業務よりは簡単ともいえます。

 

3、デイサービスでの看護記録

デイサービスは、1日1日関わる対象者が違うので、病院で使用しているようなSOAPでの看護記録は使用しません。代わりに使用するのは、経時記録、またはバイタルサインなどが書き込めるような内容のものです。このような記録は、看護問題や看護計画に基づいて記録するのではなく、デイサービスでの日々の観察記録や、処置やケアの行なったこと、家族背景や家族からの相談内容などを記録します。これによって、今までのデイサービスの利用の経過や、利用中の経過の中での変化などが明確になります。デイサービスで主に使用している看護記録の特徴は、看護計画に沿ったものではないことで、バイタルサインやチェック項目のみという簡易的な記録もあります。観察が十分ではなくなる可能性があるというデメリットもありますが、病院などで使用するような他の看護記録よりも短時間で必要な項目をチェックできるという面では、たくさんの利用者を短時間で観察する必要があり、介護職も記録を見て理解する必要があるデイサービスに使用する記録方法としては、必要な記録の方法なのです。

 

4、デイサービスの看護師の配置基準・人員配置について

病院とは違い大規模のデイサービス(利用者数25人以上)の場合、看護師の配置基準は准看護師または正看護師の専従が1名置くこととなっています。小規模や中規模のデイサービスでは、看護師または介護福祉士が1名いることが基準となっていて看護師が必ずしも配置する必要はありませんが、その他に機能訓練指導員という役割を持つ人を配置する必要があります。この機能訓練指導員には、正看護師、准看護師、理学療法士、柔道整復師、あん摩マッサージ指圧師の資格を持つものとされており、ここに看護師が配属されることもあります。看護師の仕事は先ほどもお伝えしたように、健康チェックと記録、服薬管理というものですが、その業務を行う担当者が1名となることが多く、忙しく動く時間もあります。

 

あいケアサービス

引用:あいケアサービス

 

5、デイサービスの看護実習での目標と学びとは

看護実習でデイサービスを訪れる時は、老年看護の実習になります。老年看護の実習で目標とすることとして、高齢者の特徴を理解して尊重した態度が取れること、高齢者の身体的、精神的、社会的特徴を知ること、また、高齢者の生活と関わる職種の役割を理解することなどがありますが、デイサービスではその高齢者の特徴や生活、それを支える職種の役割を学ぶことができます。高齢者は、今まで生きてきた価値観を持ち、身体的、社会的な変化を受けながら生活しており、それを支えるもののひとつとしてのデイサービスは、在宅で暮らしながらサービスを利用する高齢者と看護師、介護福祉士、ヘルパー、理学療法士などの多くの職種との関わりを学ぶことができます。施設での職員の業務だけではなく、在宅での問題や、在宅でどのように高齢者が生活しているのかを学ぶことができるので、老年期の看護を様々な角度から学ぶことができるでしょう。今後、看護師として働くときに、老年期の看護に興味を持つきっかけになるかもしれませんね。

 

6、デイサービスの看護師として働く理由

デイサービスの看護師の仕事は、朝のバイタルサインのチェックや健康管理、記録、服薬管理が主です。施設によっては、介護職と同じく業務を行うこともありますが、業務を職種によって分けている施設が多いのです。このことをみると、病院の看護師よりは業務が数なく単純であることがわかります。デイサービスは病院よりも業務が少なく、夜勤も残業もないので、病院で働くことでのストレスを感じている看護には転職先としてよく選ばれています。

看護師を辞めたくなる理由は様々ですが、職種を変えることで悩みが解決することもあります。

また、デイサービスは、利用者とのその日その日の関わりであることでゆっくりと利用者と関われること、そして、1日とはいっても日中や半日のみの関わりであること、残業がほとんどないことから、ママさん看護師や昼間の時間を利用して働きたいという看護師には人気の職種なのです。

デイサービスの看護師で働きたい!と興味を持ったら探してみてくださいね。

 

まとめ

デイサービスの看護師の仕事内容は、病院での看護師の仕事とは全く違う内容の仕事や立場になり、働く時間も内容も看護師としての働き方としては特殊な内容ともいえるものではあります。しかし、夜勤がないこと、業務が簡単であること、また、その日その日の関わりであるので、ライフスタイルのバランスを考えて働くことができるというようなメリットもあります。これからの看護師としての働き方として、選択肢の一つにするのもいいかもしれませんね。


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