抗がん剤を用いた化学療法を実施する患者は、副作用や病気の不安から、心身ともに大きな負担がのしかかるため、患者の心身状態を細かく観察し、何か問題があれば迅速に対処しなければいけません。
そうするためには、まず抗がん剤の種類・副作用や、副作用出現時の対処法など、化学療法に関する深い知識を有しておく必要があります。ここでは、化学療法の概要や看護ケアに関して詳しく説明していますので、適切なケアを実施できるよう、看護学生や臨床経験の少ない看護師は特に、しっかりとお読みください。
1、化学療法とは
化学療法とは、血液やリンパ管などを通して全身に散らばったがん細胞を抗がん剤を用いて死滅または少なくする療法のことです。
がん治療には主に、「化学療法」、「手術療法」、「放射線療法」の3種類がありますが、手術や放射線によるガン治療は、直接的かつ局所的な治療法に対し、化学療法はより広範囲に治療の効果が及ぶことが期待できるため、化学療法と手術療法・放射線療法とを組み合わせて行われることが多いのが現状です。
また、一種類の薬剤を使う場合と、いくつかの薬剤を組み合わせる場合もあり、また、ひとえに薬剤と言っても経口薬だけでなく点滴薬や注射薬などさまざまです。
2、がん細胞のメカニズム
がん細胞は、もともとは正常な細胞ですが、その細胞が変異を起こすことでがん細胞へと変わってしまいます。がん細胞は“無制限に増殖する”という特徴があるため、放置すれば体中に転移し、正常な細胞の数が少なくなることで体の各機能が不全を起こし、最終的には死に至ってしまいます。
ゆえに、がんの直接的な影響はがん細胞の増殖ではなく、正常な細胞の数が減ることによる身体の各機能の低下または不全が主な原因となります
2-1、がんの発生要因
がんの発生には遺伝子エラーが大きく関係しています。上記の通り、がん細胞は正常な細胞の変異によって生まれますが、発がん物質などによって遺伝子に傷がつき、遺伝子の修復機能が追い付かなくなる、または修復機能が正常に働かなくなることで、遺伝子に傷が残ったままになり、ここにさらに傷が重なることでがん細胞が発生します。
つまり、がん細胞の発生は遺伝子エラーの積み重ねによるものなのです。しかしながら、がん細胞が発生したとしても、体の免疫が破壊するよう働くため、基本的にはそれ以上の進行はありません。ただし、免疫機能が不十分であったり、がんの発生要因となる「発がん性物質」、「ウイルス」、「紫外線・放射線」を体の内外に取り込み続けると、免疫機能の許容範囲を超え、がん化が進み、がん細胞が増殖していきます。
①発がん性物質
発がん性物質といえばタバコを連想すると思いますが、実は食品や飲料にも発がん性物質が含まれています。それゆえ、現代社会において発がん性物質を体内に完全に取り込まないようにするのは限りなく不可能なのです。
②ウイルス
C型肝炎ウイルス(→肝臓がん)や、ヒトパピローマウイルス(→子宮頸がん)、EBウイルス(→鼻咽頭がん・唾液腺がん)などのウイルスもがん発生の要因となります。
③紫外線・放射線
大量の紫外線を浴びることで皮膚細胞の遺伝子に傷がつき、皮膚がんを招く可能性があります。また、放射線も発がん要因であり、紫外線よりもエネルギーが強く体内に浸出することから、皮膚がんだけでなく、乳がん、甲状腺がん、胃がん、肺がん、卵巣がんなど、体の至るところにがん細胞が転移・浸潤します。
④加齢
加齢もがん発生の大きな要因です。高齢になると外敵から体を守る免疫機能や、遺伝子を正常化する修復機能が低下します。それゆえ、若年者よりも高齢者の方ががん発症の確率が高く、現にがん患者うち60歳以上が大半を占めています。
3、抗がん剤の種類
現在使用されている抗がん剤は実に多くの種類が存在しますが、抗がん剤を用いた最近の化学療法は、一種類の抗がん剤を使用するのではなく、数種類を組み合わせて使用し、効果を強くしたり副作用を少なくするなど、QOLを改善する工夫がなされています。
抗がん剤の種類には由来や作用によって、「アルキル化剤」、「代謝拮抗剤」、「抗がん性抗生物質」、「植物アルカロイド」、「ホルモン療法剤」に分類されています。
■アルキル化剤
アルキル化剤は最も古くから存在する薬で、DNAと結合し、その構造を変化させることで、がん細胞の分裂や増殖を抑える効果があります。
一般名 | 商品名 | 投与経路 |
イホスファミド | 注射用イホマイド | 注射 |
塩酸ニムスチン | ニドラン | 注射 |
シクロホスファミド | エンドキサン | 注射、経口 |
ダカルバジン | ダカルバジン | 注射 |
メルファラン | アルケラン | 経口 |
ラニムスチン | サイメリン | 注射 |
■代謝拮抗剤
代謝拮抗剤に含有している成分は、がん細胞の増殖に必要な物質と似た構造をしているため、がん細胞の中に入りやすい特徴を持っています。がん細胞の中に侵入した後、DNAの合成を止め、がん細胞の分裂・増殖を抑えます。
一般名 | 商品名 | 投与経路 |
塩酸ゲムシタビン | ジェムザール | 注射 |
エノシタビン | サンラビン | 注射 |
シタラビン オクホスファート | スタラシド | 経口 |
シタラビン製剤 | キロサイド | 注射 |
テガフール・ウラシル | UFT | 経口 |
テガフール・ギネスタット・ オタスタットカリウム配合 |
ティーエスワン | 経口 |
ドキシフルリジン | フルツロン | 経口 |
ヒドロキシカルバミド | ハイドレア | 経口 |
フルオロウラシル | 5―FU | 注射 |
メトトレキサート | メソトレキセート | 注射、経口 |
メルカプトプリン | ロイケリン | 経口 |
■抗がん性抗生物質
抗がん性抗生物質は、ある種のカビから作られており、多くの種類のがんに適応できるという特徴を持っています。がん細胞のDNAの二重らせん構造の中に入り込むことで、DNAの合成を防ぎ、がん細胞の細胞分裂を阻止し死滅へと導きます。
一般名 | 商品名 | 投与経路 |
塩酸イダルビシン | イダマイシン | 注射 |
塩酸エピルビシン | ファルモルビシン | 注射 |
塩酸ダウノルビシン | ダウノマイシン | 注射 |
塩酸ドキソルビシン | アドリアシン | 注射 |
塩酸ピラルビシン | テラルビシン | 注射 |
塩酸ブレオマイシン | ブレオ | 注射 |
硫酸ペプロマイシン | ペプレオ | 注射 |
塩酸ミトキサントロン | ノバントロン | 注射 |
マイトマイシンC | マイトマイシンS | 注射 |
■食物アルカロイド
食物アルカロイドは、自然に存在する食物を原料として作られており、主に肺がんや乳がん治療に用いられる抗がん剤です。神経障害やアレルギー反応などの副作用があるものの、総じて副作用の発現率が低く軽いため、副作用の軽減を希望する患者の変更薬としてよく用いられています。
一般名 | 商品名 | 投与経路 |
エトポシド | ベプシド、ラステット | 注射、経口 |
塩酸イリノテカン | カンプト | 注射 |
酒石酸ビノレルビン | ナベルビン | 注射 |
ドセタキセル 水和物 | タキソテ-ル | 注射 |
パクリタキセル | タキソール | 注射 |
硫酸ビンクリスチン | オンコビン | 注射 |
硫酸ビンデシン | フィルデシン | 注射 |
硫酸ビンブラスチン | エクザール | 注射 |
■ホルモン療法剤
ホルモン療法剤は、乳がんなどのホルモンとの関係が深いがんの治療に用いられています。ホルモン(エストロゲン)があると、がん細胞の増殖スピードが速くなるため、必要なホルモンをがん細胞に与えないようブロックし、がん細胞の繁殖を抑えます。副作用が軽く、長期間に継続して服用できることから、乳がん、子宮体がん、前立腺がん、甲状腺がんを患う患者に率先して使用されています。
一般名 | 商品名 | 投与経路 |
アナストロゾール | アリミデックス | 経口 |
クエン酸タモキシフェン | ノルバデックス | 経口 |
クエン酸トレミフェン | フェアストン | 経口 |
ビカルタミド | カソデックス | 経口 |
フルタミド | オダイン | 経口 |
リン酸エストラムスチン | エストラサイト | 経口 |
ネダプラチン | アクプラ | 注射 |
4、抗がん剤の副作用
抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常な細胞も死滅させてしまうため、確実に何かしらの副作用が出現します。使用する抗がん剤の種類や、影響を受ける細胞によって、出現する副作用はさまざまですが、一般的には以下のような副作用が存在します。
症状 | 出現期間 | 特徴 |
貧血 | 投与後3~5日前後 | 頭痛、眩暈、動悸・息切れ、立ちくらみ、倦怠感、冷感、皮膚や目の色の変化(白くなる) |
悪心・嘔吐 | 早発性:投与後1・2~24時間
遅発性:投与後24~48時間 |
悪心、嘔吐、食欲減退、食事量の減少、体重減少 |
皮疹 | 投与後1~2週間前後 | ざ瘡様皮疹・紅斑・浮腫(投与後1~2週目)、皮膚乾燥・亀裂(5週目ごろ)、爪周囲炎(8週目ごろ) |
下痢 | 早発性:投与後24時間以内
遅発性:投与後3~7日前後 |
腹痛、尿量低下、水様便、皮膚の乾燥、体重減少 |
末梢神経障害 | 急性:投与後すぐ
慢性:投与の繰り返しで出現 |
手足口・咽頭周囲の痺れや痛み、呼吸苦 |
血小板減少 | 投与後7~10日前後 | 頭痛、吐き気、出血傾向、内出血、潜血便 |
白血球減少 | 投与後7~14日前後 | 発熱、頭痛、咳、下痢、咽頭痛、膀胱炎症状、易感染状態 |
脱毛 | 投与後2~3週間前後 | 全身の脱毛(徐々に、または一気に抜け落ちる) |
5、化学療法の看護計画
化学療法を実施する患者への看護は、「確実」、「安心」、「安全」の3項目を目標とし、各患者の心身の状態やがんの種類などをもとに計画を立案していきます。
■看護目標
・患者が安心し納得のうえ、日常生活・社会 生活と両立させて治療を受けられるように支援する。
・安全・確実に、そして苦痛が少ない状況で、予定された治療を最後まで続けられるようにする。
確実に | 安心に | 安楽に |
・レジメン管理
・治療計画の理解 ・確実な血管確保 ・治療計画に基づいた確実な投与 ・適切な器材の選択 ・適切な薬剤の調製と安定性の確保 ・血管外漏出の予防 |
・安全な投与量の管理
・抗がん剤の曝露予防 ・感染予防 ・血管外漏出の予防 ・安全な器具の選択と使用方法 ・廃棄物の処理 ・リスクマネジメント |
・意思決定の支援
・適切な支持療法の実施 ・急性症状のアセスメントと予防・対処 ・血管外漏出 ・急性の悪心・嘔吐 ・治療環境の調整 ・不安の緩和・闘病意欲の維持 ・セルフケア支援 |
6、副作用出現時の看護ケア
抗がん剤は正常な細胞をも死滅させてしまうため、さまざまな副作用が出現します。当項目では、数ある副作用の中でも出現率が高い「貧血(骨髄抑制)」、「悪心・嘔吐」、「下痢」、「脱毛」における看護ケアについてご説明します。
患者の苦痛の主な要因は副作用であるため、副作用出現時の迅速な対処は必要不可欠ですが、それと同時に精神的なケアを積極的に行っていきましょう。
6-1、貧血(骨髄抑制)のケア
抗がん剤による貧血は主に、白血球・好中球減少による感染(発熱)、血小板減少による出血傾向、赤血球減少などにより起こり、これらが原因で貧血症状が出現した状態を「骨髄抑制」と言います。
赤血球が減少している場合には、体内の赤血球数を増やすために輸血を行いますが、感染による貧血の場合は、安静状態を維持し、さらなる感染を防ぐために清潔保持に努めます。
なお、貧血は骨髄抑制だけでなく、鉄欠乏、葉酸欠乏、ビタミンB12欠乏など体内栄養素の不足によっても起こるため、まずは貧血の原因を特定し、それに応じて対処しなければいけません。
■貧血(骨髄抑制)の出現率が高い抗がん剤
注射用イホマイド、ニドラン、エンドキサン、アルケラン、サイメリン、イダマイシン、ファルモルビシン、ダウノマイシン、アドリアシン、テラルビシン、マイトマイシン、カンプト、ナベルビン、タキソテ-ル、タキソール、サンラビン、キロサイド、UFT、フルツロン、ハイドレア |
■貧血発生時の患者へのアドバイス項目
・無理をせずベッドに横になり安静を維持する
・ベッド上から起き上がる場合にはゆっくり起き上がる ・1日3食、規則正しく食べ、十分な栄養素を確保する ・食事や排せつ前後、外出後など、手を入念に洗う ・食事や薬の内服の前後、外出後など、イソジンなどでうがいをする ・食中毒予防のため、加熱処理された食事を摂取する ・ウイルス感染を防ぐため、外出時はマスクを着用する |
6-2、悪心・嘔吐のケア
悪心・嘔吐には「予測性」、「早発性」、「遅発性」の3つのタイプがあります。
「予測性」は、同室の他の患者の辛い状態をみた経験や抗がん剤治療などによる不安から生じるため、抗不安薬で対処します。
「早期性」は、消化管粘膜の腸クロム親和性細胞を刺激することにより。5-HT3と呼ばれる物質が大量に分泌されることで起こるため、5-HT3に対する拮抗薬であるグラニセトロン(カイトリル)、アザセトロン(セロトーン)、オンダンセトロン(ゾフランザイディス)などを投与して対処します。
「遅発性」の原因は解明されていませんが、抗がん剤が腸管を刺激し、 インターロイキンやプロスタグランジンなどの物質が多量に生成されることで出現すると言われているため、デキサメタゾン(デカドロン)などの副腎皮質ステロイド薬を用いて対処します。
■悪心・嘔吐の出現率が高い抗がん剤
ダカルバジン、ニドラン、アドリアシン、マイトマイシン、キロサイド |
■悪心・嘔吐発生時の患者へのアドバイス項目
・食事と一緒でなく、食事の1時間前と後に水分をとる
・一回にたくさん食べるのではなく、回数を多く、少しずつ摂取する ・水分が多く飲み込みやすい食べ物・果物を食べるようにする ・食後は横にならず2時間ほど上半身をあげた状態を維持する ・嘔気がある時は、深くゆっくりと呼吸をする ・嘔気がひどい時は、野菜や果物のジュースを飲むようにする ・ミント系や柑橘系の飴をなめるようにする |
6-3、下痢のケア
抗がん剤が腸内の細胞に影響を与え、腸の運動を抑制する神経(交感神経)と腸の運動を活発にする神経(副交感神経)に異常をきたし、腸の運動が強くなりすぎることで小腸・大腸の腸粘膜への吸収機能に障害が起こり、下痢または軟便になることがあります。
通常、下痢は短期的なものが多いため、水分摂取や腹部を温めるなどして対処しますが、強い下痢が長期的に続く場合には、下痢を止める薬を使用し、それでも改善されなければ抗がん剤の変更を行います。
■下痢の出現率が高い抗がん剤
カンプト、ベプシド、5-FU、メソトレキセート、キロサイド、アドリアシン |
■下痢発生時の患者へのアドバイス項目
・腹部を締めつけるようなピッタリとした衣類を着ない
・倦怠感や脱力感がある場合には、無理せず十分な休息をとる ・刺激の強い食べ物を避け、胃や腸管に優しい食べ物を摂る ・脱水を防ぐために水分をしっかり摂取する ・衣類やカイロなどを用いて腹部を保温する ・感染症の防止のため、排泄後は肛門周りを清潔に保つ |
6-4、脱毛のケア
抗がん剤により毛を形成する細胞も傷をつけてしまい、頭髪だけでなく全身の脱毛を引き起こします。通常、投与開始から2~3週間で全身の毛が抜け始めますが、治療終了後、1~2か月ほどで再生が始まり、3~6か月頃には元通り回復します。
脱毛自体を回避することは困難ですが、投与開始から15~20分間ほど頭皮を冷却し、血液中の抗がん剤が毛根に達するのを抑えたり、治療前後に発毛剤やステロイド剤を使用することにより、個人差はありますが脱毛を予防することができます。
■脱毛の出現率が高い抗がん剤
ダカルバジン、イダマイシン、ファルモルビシン、ダウノマイシン、アドリアシン、フィルデシン、ベプシド、タキソテ-ル |
■脱毛時の患者へのアドバイス項目
・刺激の少ないシャンプー、柔らかいヘア・ブラシを使用する
・ドライヤーは低温で使用する ・太陽からの頭皮保護のため、外出時には帽子を着用する ・抗がん剤の投与期間は毛染めやパーマを避ける |
7、がん化学療法認定看護師
最後に、化学療法の看護において、さらなるスキルアップを図りたいという方のために、がん化学療法認定看護師の概要をご説明します。
■取得・入学における条件
次の1から3の資格を全て満たしていること。
①保健師、助産師、及び看護師のいずれかの免許を保有していること
②実務経験5年以上(うち3年以上はがん化学療法看護の経験)
③現在、同領域で勤務していることが望ましい。
■がん化学療法看護の教育機関
都道府県 | 教育機関名 |
北海道 | 日本赤十字北海道看護大学看護開発センター |
北海道医療大学認定看護師研修センター | |
東京都 | 国立看護大学校研修部 |
首都大学東京認定看護師教育課程 | |
聖路加国際大学 教育センター | |
静岡県 | 静岡県立静岡がんセンター認定看護師教育課程 |
愛知県 | 愛知県立大学看護実践センター |
兵庫県 | 日本看護協会神戸研修センター |
鳥取県 | 鳥取大学医学部付属病院看護師キャリアアップセンター |
福岡県 | 久留米大学認定看護師教育センター |
※開講月や期間、定員など年によって異なるため、詳細は日本看護協会 分野別教育期間一覧からご確認ください。
■認定看護師試験
上記の機関で教育過程を終えた後、認定看護師試験を受けることができます。試験内容は経験に基づいた基本的な問題が多いため、そこまで難しくはないものの、教育過程をしっかりと受講しておく必要があります。
まとめ
抗がん剤を用いた化学療法は主に、患者の負担を減らしQOLの向上に努めることが看護の肝となります。それゆえ、患者の心身の状態を細かく観察することが非常に大切で、特に副作用を我慢してしまう訴えの少ない患者に対しては、注意深く観察しなければいけません。
また、副作用出現時には、沈静化または抑制させる薬物を投与したり、日常的に悪化しないようアドバイスしたりと、迅速かつ適切に対処する必要があります。さらに、精神的な援助も不可欠です。医師の指示通りの抗がん剤を投与するだけでなく、副作用の軽減によるQOLの改善を図るべく、全人的な看護ケアを心がけて実践していってください。