1.シフト表は一見ゆとり…でも現実はもっと超ハード
「ナースはゆとり」という人は少なくありません。たしかに、「週3日・12時間勤務」という求人も少なくありません。早朝からはじまるシフトも少なくありません。オフの日の朝5時に緊急の応援要請の電話が入ることも。
2.医療ケアだけでなく、ナースは便利屋
ナースのしごとは、ドクターと患者さん・患者さんの家族のあいだにたつ仲裁者。しかも、医療テクノロジーの通訳もできないといけないし、ウェイトレスやハウスキーパーのような雑務も担当しないといけません。レンジの使い方やWi-Fiのパスワードまで教えてあげないといけないのが、ナースのおしごとなのです。
3.肉体だけでなく記憶力も大事
ドクターは、すべての患者さんの病状や病歴、処方についてもすべて覚えているとアテにしています。もし覚えられないなら、メモに書いて覚えないとしごとにならないんです。
4.医療ミスは絶対に起きてしまう
ミスをすぐに修正するか開き直らないかぎり、ナースはいつもハラハラしないとならない現場にいます。医療ミスはもっとも重大なもの。ナースは知らない場所でひとりで泣いているのです。
5.人の死を見続けなければならない
ナースを続けているかぎり、数えられないほどの「死」に向き合います。ひん死の子どもを目の当たりにしているお母さんに対して、何と言葉をかけてあげればいいか。天寿を全うしようとしている80歳すぎのおじいさんに対して、なんといえばいいか。どちらの「死」も、ナースの心に深く爪あとを残すものになるでしょう。
6.ユーモアセンスがないと生き残れない!
ナースはよく仕事場でおきたことを笑い話にします。部外者の人がきくとビビってしまうような場合も少なくありませんが、つらいことも笑い飛ばす力が何よりも大切なのです。ストレスフルな現場でも、しっかり患者さんを支える明るい心が必要なのです。
7.仕事中はずっと電話しっぱなし!
仕事中は、ずっと電話で話すことも多いのが、ナースのお仕事。たとえば、薬局やラボ、中央材料室との折衝だけでなく、ケースマネジメントの場合など、さまざまな調整のためにナースはずっと電話しています。もしナースになりたいのなら、電話で聞き取りやすい「美声」を鍛えると役に立つでしょう。
8.腰痛対策「あったかパッド」をして勤務
ナースはほぼ100%腰痛や背中の痛みを抱えています。いつも採血器具や何十キロもの患者さんを運ぶのですから、当然ですよね。ですから、ほとんどのナースはあったかパッドをしのばせながら働いています。
9.知人から健康相談のメールがくる
知人から毎日のように、健康相談がくるのが「ナースあるある」。正直めんどうですが、ナースは根がお人よしの人が多いので、ついつい答えてあげてしまいます。
10.ナースは「割に合わない」けれども「稼げる」
ナースのしごとの重さを考えれば、もっとお給料がよくてもいいと思われます。しかし、もし稼ぎたいのなら、夜勤や週末シフトに入るだけですぐに稼げるのも、ナースのいいところ
11.周囲と時間が合わなくてチャンスを逃してしまう
何回も家族や知人に説明しても、ナースが週末や休みの日に仕事をしていることを理解してくれる人は少数派。誕生パーティやバーのハッピーアワー、さらには様々なイベントにいくチャンスを逃してしまうことは覚悟しておかなければなりません。
12.同僚を家族のように愛したり、嫌ったり
ふつうの友人に比べても、一緒の現場で働く同僚との距離がすぐに縮まるのがナース。まるでほんものの「家族」のように、同僚を愛したり、嫌ったりします。同僚は、ナースならではのストレスそして仕事への愛情を誰よりも理解してくれるのです。
13.朝ごはんは通勤中に2分で食べる
患者さんの症状と場合によっては、何時間も休憩がとれません。お昼を食べられないのは日常茶飯事。ナースは2分でご飯が食べられます。
14.いつも原点を見失ってはいけない
ナースの仕事は、縁の下の力もちで、感謝されることはほとんどありません。自分のキャリアに愛憎がいりまじった気持ちを持つこともあるでしょう。親しくしていた患者さんの死に涙する帰り道もあるでしょう。でも違う日は、誰かの命を助けたことに誇りをもてる日もあるでしょう。つらいときは、どちらか楽しくてうれしい思い出を思い出してみてください。その積み重ねが、あなたをすばらしいナースにしてくれるでしょう。
ワシントンのナース・アリソン
Reference:cosmopolitan