面接の質問にきちんと答えられるかどうかで、面接通過率は大きく影響されます。今回は、よく聞かれるけれども答えにくい質問とその模範解答例をご紹介します。
1.「あなたについて、何か教えてください」
質問の目的:あなたの性格や、仕事に対する態度を知りたい
回答のポイント:あなたが良いナースとして活躍できそうなポイントを話す。人間性や過去の職業経験、教育背景やキャリア目標・キャリアゴールを話す。必ずナースの仕事と関係性を持たせながら話すこと。
※ナースの仕事でいかせるあなたの強みを話せればさらにGood!
例:「私はとても活動的でエネルギーのある人間です。児童施設でのボランティア経験を通じて、ナースの仕事に興味を持ちました。患者さんを看ていくことは、私にとって、ずっと終わることのないエネルギーです」
2.「どうしてナースの仕事に就きたいと思ったのですか?」
質問の目的:業界に入るモチベーションがあるか、最後までやりきれるかを判断している。
回答のポイント:仕事にきちんと貢献できることをアピール。できるなら、ナースを志したきっかけを話すと良い。
※ただ単に「ナースの仕事が好きだから/かっこいいから」といった理由はNG。きちんと段階をふんで答えましょう。
例:「こどもの時、祖母を看護していたナースの姿が、私に強い印象を与えました。最初はホスピスでのボランティアをしていましたが、そこでの活動を通じ、患者さんのお世話を続けていくことで、ナースとして看護をしていく仕事に就こうと決心しました」
3.「この病院(施設)について、知っていることを教えてください」
質問の目的:本当にこの病院に興味があるのかを判断する。(どこでも入れればいいと思っていないかをみる)
回答のポイント:面接前に、応募した病院について調べること。ウェブサイトや口コミをみたり、働いている人から情報を得るといいでしょう。応募先についてきちんとした知識があると、面接官の印象もとてもよくなります。
例:「御院では、子どもに対する化学療法で先進的な技術と実績があります。私は、子どもの健康に携わりたいという目標があり、子どもの健康を守っていくという御院の姿勢にとても興味を持ちました」
4.「我々があなたを採用するメリットは?」
質問の目的:あなたの強みを知りたい。
回答のポイント:面接を受ける病院の課題をあげたうえで、あなたの強みをいかして改善できるポイントを挙げていくと良いでしょう。
※あなたの強みが、いかに採用先にとってメリットがあるかを強調すること。
例:「私は非常に献身的な性質があり、それが強みです。その強みをいかして、御院では看護サービスの品質を向上させていくことができると思いますし、それが大きな目標です」
5.「プレッシャーの中であなたはどのような行動をとりますか」
質問の目的:毎日の看護業務に耐えられるか、ストレス耐性を知りたい。
回答のポイント:過去、プレッシャーの下で発揮した自分の強みを話せばOK。
※ポジティブなエピソードを話すようにしましょう。
例:前職では、たびたび、急なオペが入ることがありました。緊急状態にある妊婦のケアをしていくうえで、あることを学びました。それは、優先順位をつけながらマルチタスクをこなしていくことです。必ずタスクをメモに書き出し、優先順位をつけながらタスクをこなしていくようにしました。そのおかげで、とても忙しいシフトでしたが、一度に30人の患者さんを看ることができたのです。
6.「あなたのキャリアのゴールはなんですか?」
質問の目的:明確なキャリア目標があるかどうかを知りたい。
回答のポイント:(求職中の)ポジションだからこそ達成できるキャリアの目標を話すとよいでしょう。
※また、面接先が、あなたのキャリア目標を達成することで得られるメリットを話すとよりGood。
「五年以内に腫瘍学の知見、スキルと学位を取得し、専門知識のあるナースとして活躍したいです」
7.「あなたの弱みはなんですか?」
質問の目的:あなたの弱みを知りたい。
回答のポイント:あなたの弱みについて、ポジティブな側面を伝えながら話す。
※正直に話しましょう。嘘やお世辞は面接官に気づかれてしまいます。
例:「私は、ときに自主的に物事を進めすぎてしまうところがあります。そのような行動に問題があることは分かっているので、先輩や上司に意識的に報告・連絡・相談をしたいと思います」
8.「協調性はありますか?」
質問の目的:チームで連帯して動くことに対するあなたの考え方が知りたい。
回答のポイント:過去の経験で、チームの中でどのように動いてきたかを話す。
※過去、「よいチームのシナジーを生んだ」経験のポイントを話しましょう。
例:「はい。私は、前職で早くよりチームで動くことの大切さを学びました。仕事量はナース同士が助け合えば負担を軽くすることができますし、患者さんのケアは私一人ではできません。医師や他部署のナースとの連携も必要だと思っています」
9.「お給料はどのくらいほしいですか」
質問の目的:あなたの望む給料が、面接先のイメージする給料と合致しているかを知りたい。
回答のポイント:明確な金額を言うのはさけましょう。業界スタンダードなお給料の範囲内で、幅をもたせて答えるといいでしょう。
※面接の前に、その地域や病院・施設での平均的な給料額について調べておきましょう。また、あなたの職位における一般的な給与額も知っておくとよいでしょう。
例:「私は給料そのものよりも、仕事が私のキャリアの目標に合っているかのほうを重要視しています。ただ、過去の職歴に応じた額がいただければいいと考えています」
質問の目的:あなたが求職先にきちんと興味があるか知りたい
回答のポイント:職場の詳細について聞いてみましょう。(ナース:患者さんの人数比や研修の期間の長さ、教育環境が整っているか、など。)
※もし採用された際には確認しておきたいことを質問しましょう。
例:「院内研修についてです。研修期間は、他地域の病院に派遣されるとききました。非常に興味があるので、詳細を教えていただきたいです」
面接の練習をしたら、きちんと自己評価をしましょう。キャリアのゴールを、見直してみましょう。あなた自身のゴール、モチベーションを理解することで、自信をもって面接にのぞむことができ、採用のチャンスが増えてくるでしょう。
参照:collective-evolution
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