研修医によって仕事も左右される
わたしの病院には研修医が派遣されてきます。
ある年の、外科の研修医は、かっこいいのですが、とっても慎重なタイプの男性医師でした。
(研修医がかっこいいと一年頑張ろうと思えるので、来るならかっこいい研修医をナースは望んでいます!そして欲を言えば人間離れしていない人がいい!!だってたいがいお坊ちゃん育ちだと、私たち一般庶民ナースの話が通じないことが多いんですよね・・・)
ある時の夜勤時、高齢でイレウス入院のほぼ、寝たきりのおばあさんが夜中に小刻みな痙攣を始めました。
指示確認をしても痙攣時の指示は出ていなかったので、当直医師へ連絡すると、研修医の○木先生が電話に出ました。そして病棟へ来てもらい診察してもらいました。
その後、抗痙攣薬を打つことになったのですが、静脈注射が今までにみたことないくらいに、とっても慎重なんです!!
2CCくらいしかない抗痙攣剤の静脈注射をゆっくりゆっくり三方活栓から注入していきます。
(隣で見ている私は、「かなり慎重だな~~。」他の仕事がしたくてうずうず・・・)
普通のベテラン医師なら「これやっといて」くらいの感じで指示を出したら行ってしまいますが、研修医だけあって自分で慎重になんでもやってくれるんですよね~。
慎重に抗痙攣薬を注射してからも、しばらく患者さんの傍にいて様子を見ていてくれました。
研修医君、手術担当に!!
その後数か月が経ち、○木先生も何回か手術に入ってお手伝いをするようになりました。
そして、盲腸の手術はもうすでにしていたのですが、半年くらいしてようやく大きなオペ担当医となりました。
その手術は、S状結腸がん摘出術でした。
いつもの手術は、何時出床の何時帰室という手術表が出るのですが。
この日は予定通り行かないだろうな・・・とみんなが感じていました。
だいたいは10時出床、3時半帰室とかです。これは、日勤さんが帰室担当してある程度バイタル測定や、術後の状態などを把握しておいて、夜勤者さんへ申し送る為です。
また、医師も手術後ある程度は、病院に居て術直後の患者さんの把握もしやすくなります。
そして、○木先生のオペが11時から始まりました。
やはり、3時になってもお迎えの連絡電話はきません。
4時になっても連絡が来ないので、病棟からオペ室に電話をかけていつごろ終わるか聞きました。
そうしたらオペ室の看護師さん曰く「まだ閉じているところだから、麻酔さまして5時くらいかな~」との事でした。
おばちゃんナースは怖いものなしよ
その日の夜勤はベテランのおばさん看護師さんでした。
そして、5時半にオペ室より「お迎えお願いします!」との電話連絡が来ました。
そして、○木先生も少しして病棟に戻ってきました。
ICU担当のおばちゃん看護師さんは、開口一番「せんせーい、私の仕事増やしたな~~!!。」と言っていました。
何でかというと、日勤さん達はもう帰ってしまっていたのでした・・・
手術が終わるのが遅れて、夜勤時にオペ室から「オペ終了しましたので、お迎えお願いします。」との連絡が来ると大変忙しくなり、バッタバタになるのです・・・
このような夜勤スタートだと今後辛くなるのですよね・・・
それをズバッと言ってしまう!おばさんは、どこでも強いんです!!
怖いものなしなのが、おばさんナースです。